神戸に住む小学6年生のサッカー仲間、木山諄、河辺、山下の3人は、人が死んだらどうなるかに興味を抱き、きっともうじき死にそうな近所に住む変わり者の老人・傳法喜八(三國連太郎)を観察することにした。朽ちた屋敷に忍び込み老人の日々を観察する。初めは子どもたちを邪険に追い払う喜八だったが、次第に優しく接するようになり、彼らとの交流が始まり、やがては子どもたちも庭の手入れを手伝うようになる。喜八は徐々に子ども達に自分の過去を語りだす。分かれた妻、戦争の残酷な体験…喪われ逝くものと、決して失われないものに触れた少年たちのひと夏の物語。
1994年/日本/113分
監督:相米慎二
キャスト:三國連太郎 坂田直樹(新人) 王泰貴(新人) 牧野憲一(新人) 戸田菜穂 淡島千景 笑福亭鶴瓶 寺田農 柄本明