レオが地下鉄で見かけた翼の形をした赤く光るオーラの持ち主。その正体は血界の眷属のひとり、女吸血鬼のギリカだった。事態を把握したライブラに呼ばれ、クラウスの師匠筋でもある吸血鬼対策のスペシャリスト、エイブラムスがヘルサレムズ・ロットに降り立つ。血界の眷属(ブラッド・ブリード)のなかでも人類を凌駕するほどの力を秘めている「創製されし十三長老(エルダーズサーティーン)」の全貌を暴けるかもしれない。そう考えたエイブラムスに連れられ、街の中心部にあるユグドラシアド中央駅を訪れたレオ。そこから奈落の向こうに目をやったレオが目撃したのは、無数に蠢く赤いオーラの光だった……。