【第9話 コンフィデンス】
世間では、200年ぶりに韓国に起こった地震の話題でもちきり。パクデヒョンは、父親が敵側の人間であると信じたくなかった。しかし、韓国情報院が持つ犯罪者のリストには、確かに“祖国の裏切り者”としてのパクセジンがいた。
ミンジソンは、パクデヒョンから摘出したナノチップが完璧な状態であることを確認。これで、海湾自治区のセキュリティシステムを破るために大きく前進した。パクセジンは、大きな役目を果たしたが、どこか浮かない顔で――。
海湾では、『ビックオニオン』を中心として、『ポテイト』と名付けられた4基の地震対策装置を設置する作業にとりかかる。この5基が起動することにより、重力波を発生させ、地震のエネルギーを拡散させ弱める効果があるという。ただ、そのうちの1基の設置場所が、辺り一帯を牛耳る黒社会のボス、シェンハンタオの私有地と重なっていた。海湾側は莫大な金額と、シェンハンタオの息子シェンチンの犯罪歴の消去を条件に、シェンハンタオとの取引を試みる。シェンハンタオは、その条件にプラスしてアンチヘを人質として拘束することを要求。ファンはアンチヘに約束する。「オレを信用しろ」――必ず、助け出す。
松川をマークしていた高田との連絡が途絶えた皆藤は、松川が犯人だと確信する。恵理と美月の警護は、部下の柴崎に任せているが、二人が心配でたまらない――。峰武の容態が急変。峰武はキムに遺言を残し、死亡する。
201X年、日本・中国・韓国は、中国の海湾(ハイワン)地区に、三国の企業が自由に企業活動ができる経済共同区域を設け、自由に経済活動を行っていた。だが、三国の主要情報局により、海港を中心とした一帯に大規模な自然災害が起こるという予測がなされてから、効果的な対策を打てないままかなりの期間が経過しており、既に3か月以内の発生確率が80%を超えていた。 海湾が壊滅することは、3カ国の経済に甚大なダメージを与え、東アジアそのものの経済の崩壊を招く。
そんな中、地質学の権威・峰武博士の研究の結果、この大規模災害を防ぐことが可能であると判明。ただしそのためには、最先端の科学技術と莫大な資金が必要である。
アジア経済の中心である日本・中国・韓国の各国政府は、これがアジアを救う唯一の方法であると確信し、協力体制を構築の上、プロジェクトを速やかに進めることを決定する。
しかし、何者かが関係者の暗殺を計画し、プロジェクトを妨害を企む。
一体誰が、なぜこのプロジェクトを妨害しようとしているのか。
姿も目的もわからない敵に立ち向かうため、3カ国の公安組織は、それぞれが持つプロフェッショナルを派遣し、“Strangers6”という極秘チームを結成する。
そのメンバーは、日本公安警察に所属する皆籐悟と立花賢治。韓国国家情報院のパク・デヒョンとアン・ジヘ、中国公安局のファン・ハイリェン、ウォンチン、そして各国のプロフェッショナルで構成された秘密要員。主な任務は、プロジェクト関係者の生命を守り。敵対する首謀者と組織を明らかにし、その計画を阻止すること。
国籍も価値観も異なる6人の男女が私情を越え、国や言語の壁を越えて、力を合わせ、時には反目し合いながらも友情を育て、アジアを守るための任務へと身を投じていく。
キャスト:唐沢寿明、オ・ジホ、ボウイ・ラム、黄川田将也、キム・ヒョジン、リウ・シュエン
監督・原作・脚本:飯田譲治
プロデューサー:北浦宏之、徳田雄久
音楽:原田智英
制作国:日本、韓国