ある空手道場へ通う女子高校生、土屋圭(17)。圭は天性の運動神経で男子顔負けの強さで道場でも一目置かれている。だが、師匠の村松(44)は黒帯を許してくれない。「空手の極意は型にあり」と教え、組手で相手を叩きのめすことばかり考えている圭を認めず、延々と基本と型ばかりの稽古を指示するのだ。「私はこんなに強いのに!」、不満でしょうがない圭。師匠に対する圭の苛立ちは、遂に「壊し屋」への参加という最悪の形となって現れる。「壊し屋」は格闘技、武道の達人達を集めて、依頼された標的を“壊す”集団。そこには様々な使い手達がいた。変則蹴りの名手「天衝」。剣術の達人「虎突」。軽業の「跳華」。突きの名手「空拳」等、それぞれがコードネームで呼ばれている。彼らに襲われた相手、肉体だけでなく心までも壊されるのだ。「壊し屋」の入門テストに合格した圭は、壊し屋と松村の因縁を知ってしまう。だが、もはや圭に逃げ場は無かった。師匠の村松を襲う壊し屋の精鋭達。弟子のために立ち上がる村松。遂に戦いの時が…。果たして、型は戦いに使えるのか?そして師匠村松の真意とは?
2009年/日本/81分
監督:西冬彦
脚本:木村好克
キャスト:武田梨菜、中達也、高橋龍輝、天野暁兒、須藤雅宏、八木明人、蒲生麻由、渡辺久江、小林由佳