大学3年生の門田清水は、ある朝つまらないことで母親と喧嘩をした。その夜帰ってみると母親は心臓発作で死んでいた。夕方電話を受けたのに、彼女は出なかった。恋人とホテルにいたからだ。彼には母の死は伝えていない。そんな彼から卒業したら東京に行こうと誘われる。父親の跡を継いで田舎の町医者になるつもりだったが循環器の専門医になる。清水は混乱する。彼のせいじゃない。でも責めそうになる。そんな自分も嫌い。もうふたりは元には戻れない。母親が残してくれたカレーライスを食べるときも、消さずにいる留守電のメッセージを何度も聞いているときも、彼女は自分を責め続ける。
2013年/日本/98分
監督:日向寺太郎
脚本:原田裕文
キャスト:北乃きい、稲森いずみ、柳楽優弥、佐野史郎、杉本哲太