インサイダーズ／内部者たち

ストーリー／あらすじ

大統領選を控える韓国・ソウル。ミレ自動車のオ会長は、与党・新正党のチャン・ピルに大金をつぎ込み、政治をも支配しようとしていた。チャンをオ会長に紹介したのは、祖国日報の主幹イ・ガンヒ。大臣のポストを手に入れるため、チャンを大統領にするためのシナリオを書き、国民を煽動する策士だ。そのガンヒと手を組み様々な悪事を代行しているアン・サングはある日、流出したミレ自動車の裏金ファイルの回収を命じられる。オ会長が銀行に指示し、チャン議員へ送る裏金を作った証拠となるそのファイルを狙っているのはサングだけではなかった。チャンと対立する大統領候補キム・ソグを支持する上司から、チャン議員の不正を暴くことを命じられているソウル地検のウ・ジャンフン検事もまた、決定的証拠となるそのファイルを探していた。ジャンフンはコネと学歴が重要視される地検の中で、どんなに実力があっても出世することができないでいた。この不正を暴くことは、コネなしでも最高検察庁に行ける最後のチャンスなのだ。必死で捜査するジャンフンは、ファイルを持つミレ自動車の元・財務部長ムンに接触することに成功するが、わずかな隙にサングにムンを連れさられてしまう。ファイルを手に入れたサングは、それを使いさらなる成功を手に入れられると考え、密かにコピーを取る。しかし、それがオ会長にばれ、手痛い拷問を受け右腕を失い、失脚する。２年後、ジャンフンはチャンの不正を暴くための捜査を続けていた。チャンの周りにいる人間を徹底的に調べていると、アン・サングの存在が浮かび上がる。落ちぶれたゴロツキだと思われたサングは、自分の腹心のパクに、チャン議員へ闇献金をさせていた。その動きから、サングが復讐を企んでおり、裏金ファイルのコピーを隠し持っていると確信する。一方、サングの復讐劇を察知したオ会長らは、パクを拷問しサングの居所を突き止める。ピンチに陥ったサングを助けたのはジャンフンだった。ジャンフンは出世のため、サングは復讐のため。二人は手を組み事実を告発する。しかし、そこにはガンヒの罠が仕掛けられていた。それぞれの思惑を孕んだ告発は思いもよらぬ結末へと向かう。

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