【第四話 富豪刑事のキッドナップ】
会社経営者・高森陽一(吹越満)の小学6年生の息子が、何者かに連れ去られた。高森が従業員の給与を流用し作った身代金1千万円をまんまと取った犯人は、子どもを戻さず追加の金を要求する。次は失敗できない。しかし逃げ足の早い犯人対策はない。頭を抱える鎌倉(山下真司)たち。そこに美和子(深田恭子)の「あの、ちょっとよろしいですか?」という声が! 一同の冷たい視線に気付くことなく語りだす美和子。犯人が身代金を受け取った後、簡単に動けない状態にすればいい。そのために考え出した美和子のアイデアとは? あまりの奇抜さに唖然とする刑事たちだったが……。
とんでもない大富豪の孫娘・神戸美和子が刑事になった。しかし警察は男社会。女であるというだけで周囲から疎まれるのに、彼女は人並みはずれた大富豪だ。彼女と、つましい(つまり一般的な!)生活を送る刑事たちの価値観は、永遠に相容れない。当然美和子を認めず、一日も早く追い出そうとする先輩刑事たち。
ところが美和子の大富豪ならではの発想は、いつも難事件を解決に導いてしまう。常人には思いもよらない、その奇抜な解決方法に、数々の現場を潜り抜けてきた百戦錬磨の刑事たちのプライドはズタズタに……。
密室殺人、アリバイトリック、死体消失……。毎回起こる不可能犯罪とその謎解きで進められていく、一話完結の最上のミステリーが始まる!
キャスト:深田恭子、山下真司、野波麻帆、寺島進、鈴木一真、升毅、相島一之、西岡徳馬、載寧龍二、中山恵、能世あんな、虎牙光揮、筒井康隆、市毛良枝、夏八木勲
原作:筒井康隆
脚本:蒔田光治、福田卓郎
原作:筒井康隆「富豪刑事」(新潮文庫)
演出:長江俊和、常廣丈太(テレビ朝日)、阿部雄一
音楽:辻陽
主題歌:及川光博「愛のメモリー」(喝采)
プロデューサー:桑田潔(テレビ朝日)、蒔田光治(東宝)、阿部謙三(東宝)
制作:テレビ朝日、東宝株式会社