【第三話 偶像】
女子高生の新堀可奈(入山杏奈)は、ある日の帰宅途中、中学時代の親友・橘真里(森田望里)の父親(久松信美)に呼び止められる。
父親によると、真里はここ最近学校も休み、部屋にこもったまま出てこないという。そのため、真里と話して、元気づけてほしいと頼みに来たのだった。押しに弱い可奈は断り切れず、真里の家を訪ねる事になってしまう。
久しぶりに会った真里は薄暗い部屋の中で佇み、可奈が話しかけても無反応のまま。しかし16時になった途端、パソコンにかぶりつき何かを入力し始めた。パソコンを覗くと、それは数年前に自殺した歌手、岬和也のブログだった。彼の死後も閉鎖されずに残るブログに、まるで彼が生きているかのようにコメントを書き込む真里。その常軌を逸した様子に気味悪さを感じる可奈だったが、そのブログには真里だけでなく、毎日何百というコメントが書き込まれているのだった。
書き込みを続けるファン達とネット上で楽しそうにコミュニケーションを取る真里に、何も言う事ができない可奈。そしてついに、二人はファンの中でも選ばれた人間しか参加出来ないという「供養の会」に誘われる…。
AKBグループから選抜された11人のヒロインによる、日常と地続きの世界にある「私の身にも起こるかもしれない」理不尽な恐怖体験を描いた、映画『劇場霊』から生まれたスピンオフホラー!
キャスト:入山杏奈、森田望里、久松信美、星名利華、小市慢太郎
監督:佐藤太
脚本:加藤淳也、三宅隆太
企画:秋元康