レニーが教皇となって9か月が過ぎ、初めてイタリアの首相を引見する。首相は教皇の時代錯誤的要求にショックを受ける。さらにレニーは、ホモセクシュアルの司祭たちの排除を始めることを決め、デュソリエを責任者に任命しようとする。
レニー・べラルド(ピウス13世)は史上初のアメリカ人の法王である。若く、魅力的なレニーが選ばれたのは、まるで枢機卿会による単純かつ効果的なメディア戦略の結果のように思われた。しかし、うわべと実情は違うことがある。特に、バチカンという場所と、自らの存在を導く光として謎めいた神の大いなる謎を選んだカトリック教会の指導者たちにとっては。そして、その中でも最も謎めき、矛盾した人物は、ピウス13世自身である。抜け目がないのに、ナイーヴ、古風なのに、現代的、疑い深いのに、意思が固く、皮肉屋で、融通が利かず、傷ついているのに、冷酷。ピウス13世は、人間の孤独の長い道のりを歩き、人類のための神、そして自分自身をも探そうとするのだが。
2016年/イタリア/全10話/日本語字幕版