東京都内の出版社に勤務する飯塚真紀(29)は大手建設会社勤務のエリート・中村和典(30)との結婚式を控えていた。そんな頃、
同居する祖母のあきゑが亡くなる。あきゑの遺品を整理した真紀は、桐の箱に納められた白無垢と婚姻届の束を見つける。婚姻
届の夫の欄には「秋国宗一」と書かれ、他は空欄となっていた。祖母の納骨のため、真紀は生まれ故郷の出雲へ向かう。そして
祖母の死を伝えるため、婚姻届の住所を訪ねた。けれど「秋国宗一」は既に転居したあとだった。しじみ漁師・大森充(35)の協
力のもと、「秋国宗一」探しを続けるのだった。
充はかつて、神楽の担い手として活動していたが、周囲の出雲に対する想いとの相違に、憤りを隠せない。真紀は出雲で充と過
ごす時間の中で、自分のなかの何かが変わっていくのを感じていた。それは充もまた同じだった。そんな頃、東京に居る婚約者
・和典は真紀と「秋国宗一」を繋ぐ手紙を見つける。花火大会の夜、それぞれの縁(えにし)がつながって行く。やがて、真紀は
白無垢姿で嫁入りをする。そこには、あの人が・・・。
2015年/日本/112分
監督:堀内博志
脚本:堀内博志、川原田サキ、樋口隆則
キャスト:佐々木希、井坂俊哉、平岡祐太、りりィ、藤本敏史、根岸季衣、いしだ壱成、佐野史郎、国広富之、小室ゆら