小栗康平監督初のオリジナル脚本。製作は群馬県。
行政が発意して製作費の全額を税でまかなうという日本では前例のない取り組みで、社会的にも大きな関心を集めた。その後、この「眠る男」が前例となって、多くの地方自治体による映画支援が実現している。
映画は動かず語らない、眠る男を主人公に据えて、中山間部の風土と人のありようを静かに描いている。
東京の岩波ホールでの上映は丸々半年間に及び、単館上映による興行収入の新記録を打ち立ててもいる。
1996年/日本/104分
監督:小栗康平
キャスト:役所広司、アン・ソンギ、クリスティン・ハキム