『泥の河』『死の棘』で知られる世界的名匠・小栗康平監督が人々の夢と思いに語りかける、新しいファンタジー映画。第58回カンヌ国際映画祭特別上映作品。
映画の舞台は山に近い小さな町。女子高校生のまちは、女友達と短い物語をつくり、それをリレーして遊ぶことを思いつく。次々と、紡がれる物語は、未来へと向かう夢−。町に住む大人たちにも物語はある。でもそれらはみな、現実の歩みがつくった自分史。過去−。ふたつの物語は、山、森、雨、くじら、らくだ、馬、さまざまなアイテムと出会い、ファンタジーへと姿を変える。夢、過去、現実、未来が溶け合って、人々は、埋もれ木のカーニバルへと行きつく。
2005年/日本/93分
監督:小栗康平
脚本:小栗康平、佐々木伯
キャスト:夏蓮、浅野忠信、坂田明、大久保鷹、岸部一徳、坂本スミ子、田中裕子、平田満、仁科貴、左時枝、酒向芳、中嶋朋子、登坂紘光、榎木麻衣、松川裕美