令子は十年前、二十三も年上の芝直吉のもとに嫁いだが、彼女の結婚生活は屈辱と忍従の生活そのものでしかなかった。そんな妻の座に半ばあきらめていた令子の心をゆさぶったのは、芝の商敵で関西の少壮実業家、立花烈であった。一方、小河内まゆみは年頃の子供を持つ美貌の未亡人…その彼女の前に現われた男は、亡夫の友で数年間寝たままの病妻を抱えた下妻であった。或日まゆみは彼の激しい要求と彼女自身の欲求に耐えかねて遂に下妻
の愛を受け入れたのだった。
1956年/日本/97分
監督:川島雄三
脚本:柳沢類寿
キャスト:三橋達也、南田洋子、轟夕起子、大坂志郎、金子信雄、渡辺美佐子、小杉勇