メリメ原作「カルメン」をモチーフに、ドン・ホセの波乱に満ちた生き様を華麗に描く。柴田侑宏が脚本、謝珠栄が演出・振付を担当し、1999年に姿月あさと、花總まり、和央ようからの宙組により上演され、第54回文化庁芸術祭演劇部門優秀賞を受賞。2010年には、柚希礼音を中心とした星組が全国ツアーバージョンとして上演した作品。フランスの小説家であるメリメ(凪七瑠海)がスペインで出会ったドン・ホセ(珠城りょう)について語り始める…。セビリアの春祭りでジプシーのカルメン(愛希れいか)は、一際目を引いていた。彼女は言い寄る男達を袖にして、ホセを踊りに誘う。カルメンは祭りの最中に街の女を傷つけ、軍隊の伍長であったホセは、上官からカルメンを連行するよう命令されるが、彼女の誘惑に負け逃してしまう。一兵卒に格下げになり、営倉に入れられたホセを脱走させようとカルメンが忍び込んでくるが、ホセは軍人の誇りから断る。釈放されカルメンと再会をしたホセは、恋の炎を燃え上がらせる。しかし、カルメンに翻弄され、軍人から裏社会へと自滅していくことになる。
2016年/月組/全国ツアー/キャスト:珠城りょう、愛希れいか