19世紀ロシアを代表する文豪イワン・ツルゲーネフが、生涯で最も愛したとされる小説「初恋」をミュージカル化した作品。自由奔放で蠱惑的な年上の女性との恋に身を焦がす青年の姿を詩情豊かに描く。1833年、初夏。普段は学校の寄宿舎で生活するウラジミール(柚香光)は、夏の休暇を別荘で過ごすため、父(瀬戸かずや)、母(桜一花)と共に別荘を訪れていた。母は何かにつけ婿養子である父に尊大な態度を取っており、父もまた、そんな母に当てつけるかのように数々の浮名を流していた。しかし、その事実を知らされていないウラジミールにとって、自由闊達な父は憧れの存在であった。ある日、ウラジミールは別荘近くの白樺林で、取り巻きたちを従え奔放に振舞うジナイーダ(華耀きらり)という名の娘に出会う…。
2014年/花組/宝塚バウホール/キャスト:柚香光、華耀きらり