「うつけ者」「魔王」と呼ばれながらも己の生き方を貫き通した織田信長の生涯を、同時代を生きた群像と共に描いたロック・ミュージカル。尾張の戦国大名・織田信長(龍真咲)は、桶狭間の戦いで今川義元(光月るう)を討ち取り、天下統一への道を歩むこととなる。その為には、信長の妻・帰蝶(愛希れいか)の父・斎藤道三がかつて治めていた美濃を潰さねばならない。帰蝶は故郷を滅ぼさないで欲しいと懇願するが、信長は覇者への道を突き進むことを決意する。その後、信長は将軍・足利義昭(沙央くらま)を奉じ都へ入り、自身に敵対するもの全てを次々と攻め滅ぼしていく。家臣の羽柴秀吉(美弥るりか)や義昭の家臣・明智光秀(凪七瑠海)らは、遥か先、遠くだけ見つめ突き進む信長に心酔していくが、家臣や肉親でさえ逆らう者は容赦なく打ち捨てていく彼に憎しみの感情を抱く者も少なくなかった。覇者への道を突き進む信長に、ローマ出身の騎士・ロルテス(珠城りょう)が近づく。この男の出現が、信長の天下統一への道に不穏な影を落とす…。
2016年/月組/東京宝塚劇場/キャスト:龍真咲、愛希れいか、珠城りょう 他