菓子に毒を入れたのは乳母だと知った真宗は、再度包拯を参内させ、これまで自分が抱き続けてきた疑問を問う。包拯は、5人の皇子を殺した黒幕は、皇子のすり替えを知っていた者だと断言。真宗は兵符を託した八賢王が黒幕だと確信するのだった。その頃、八賢王は皇帝の兵符をかざし、各地の兵を開封へと向かわせていた。真宗は劉娥(りゅう・が)に、辺境に出征中の張徳(とく)林(りん)を呼び寄せる文を書くよう命じるが、皇宮を守る禁軍はすでに八賢王に掌握されており…。
北宋第3代皇帝・真宗の時代。宮廷では宰相の王延齢と軍権を掌握する張徳林が勢力争いを繰り広げ、腐敗官僚が幅を利かせていた。そんな中、盧州で一人の男児が誕生する。包拯と名付けられたその子は兄夫婦の元で元気に成長するが、ある日、兄が役人から無実の罪を着せられ処刑されてしまう。この事件をきっかけに包拯は役人となって世を正すべく猛勉強を重ね、科挙を受けるために都へと旅立つ。その途上、包拯は開封府の長の娘・尹雨柔と運命的な出会いを果たす。一方、皇宮では、幼い皇子・受益(後の仁宗)の乳母が毒殺され、包拯は事件解決に一役買うのだった。数年後、受益が皇帝に即位。官吏となった包拯は皇宮で次々に起きる難事件に挑んでいく。※開封府=警察と裁判所機能を持つ役所
2017年/中国/全58話/日本語字幕版
監督:リウ・ホア 脚本:リウ・ホア、シャ・フェン
キャスト:ビクター・ホァン、チャン・モン、ガン・ティンティン、ジャン・チャオ、ジー・チェン、ウィンストン・チャオ