【#2】
《土曜ワイド劇場》
ある日、彦次郎は大学病院に入院中の老婦人・九条さよ(江波杏子)を病室まで迎えに行った。さよは同病院の第一外科准教授・森脇夏彦(池田政典)から余命一年と診断され、生まれ育った家に帰りたいと主張。縁あって、彦次郎が在宅診療を引き受けることになったのだ。
その大学病院で、彦次郎は懐かしい顔に再会する。かつて彦次郎がタコ焼きを習った恩人・殿山鉄二(小野武彦)の娘・葉月(中島亜梨沙)で、葉月は看護師となってこの大学病院で働いているという。だが、葉月と森脇の不倫を伝える怪文書が突然、病院の掲示板にはり出されたからビックリする。現在、大学病院では次期外科部長を決める教授選を控えており、第一外科の准教授である森脇と、第二外科の准教授である野口伸介(野田晋市)が対立。互いの陣営が怪文書を次々に出し合っていたのだ。
大藪彦次郎(寺島進)は、京都・東山の一角にある小さな医院の医師。屋台のタコ焼き店主から転身した変わりダネで、院長を務める義姉・内倉享子(戸田恵子)の下、急患の知らせがあれば、お手製の “救急自転車”に乗って駆けつける破天荒キャラだ。だが、医者としての腕は確かで、街の人々からは“彦ちゃん”と呼ばれて親しまれている。
キャスト:寺島進、戸田恵子、宇梶剛士
脚本:安井国穂
監督:吉田啓一郎
プロデューサー:関拓也(テレビ朝日) 榎本美華(東映)
制作:テレビ朝日 東映