【#7】
37歳、フリーターで独身の谷戸啓介(矢野聖人)は、今も幻の女性を追い続けていた。彼女の名前はおそらく、円塔夏海(山地まり)。14年前、バイト先の先輩たちと騒ぐカラオケボックスに乱入してきた女の子だった。急速に距離を縮め、人のいないカラオケボックスの部屋で馬乗りでキスされるという展開になるも、夏海は「始発が出るよ」と友だちに呼ばれてあっさり帰ってしまう。谷戸の人生を狂わせた夏海に対する委員会メンバー(佐藤二朗、白石麻衣、山田孝之)の否定的な分析に谷戸は突然激しく怒り出す…。
誰もが一度は経験しているであろう、「やれた」「やれなかった」に繋がる、一瞬の、そして紙一重の決断。
「やれた」から心に残るとは限らない。「やれなかった」からこそ消えない想いがある。
青春の甘い想い出と、ひと言では括れない人生のあらゆる可能性、岐路を鋭くも優しく検証する。
それが「やれたかも委員会」である!
キャスト:佐藤二朗、白石麻衣、山田孝之
脚本:山崎淳也、橋口俊貴、山口雅俊
監督:山口雅俊
原作:吉田貴司『やれたかも委員会』(cakes・双葉社)