3.11を経た2011年夏。天草の新聞記者・遠藤玲子(松雪泰子)は、導かれるように新潟県長岡市を訪れた。理由は東日本大震災の被災者をいち早く受け入れた長岡を記者の目で見詰めること。山古志に住むかつての恋人・片山健一(高嶋政宏)から届いた手紙に心惹かれたこと。そしてなによりも長岡花火に込められた祈りや願いを体験すること。伝説の花火師、放浪の画家・山下清、謎の一輪車の少女と出逢った玲子は、数々の不思議な体験を重ね、それが長岡の歴史と織り合わさっていることを理解したとき、長岡の町で奇跡の祝祭がはじまる!