人生で一度だけの大切な望みを叶えたいんだ。1976年マンチェスター。学校をドロップアウトしたスティーヴン・モリッシーは、ライブに通っては批評を音楽紙に投稿するだけの毎日。家計を助けようと就職しても職場に馴染めず、仕事をサボって詩を書くのが唯一の慰めだった。そんな時、美大生のリンダーと出会い、彼女の後押しもあってバンドを組むことになる。初ライブは成功、スティーヴンはミュージシャンになろうと仕事を辞める。しかし順調に思えた彼を待ち受けていたのは、別れや挫折だった。1982年、それでもあきらめずに音楽を続けるスティーヴンの元に1人のギタリストが訪ねてくる。それは、のちに彼と「ザ・スミス」を結成するジョニー・マーだった。