最愛の一人息子が行方不明になってしまったイゴール夫妻。数年後、悲しみから立ち直れない夫婦は、友人に養子縁組を勧められ、孤児院へ足を運んだ。そこで、いじめにあっていた子供が気になった妻は、夫に連れて帰ろうと懇願する。そして、新たなる3人の新生活が始まった。その子は、不明の息子の名前“ヴァーニャ”と呼ばれ、母に溺愛され育っていった。月日が流れ“ヴァーニャ”が、ますます本物の息子に似てくる事にイゴールは違和感を覚えはじめる。そんなある日、夫妻に吉報が舞い込む。妻に新たな生命が宿ったのだ。抱き合って喜ぶ二人。しかし、その日から“ヴァーニャ”の母を見る目が変化していく…。