「もしかしたら必然かも、ピロウズと出会ったの」カメラマン志望の祐介(岡山天音)は、叔父の大将(オクイシュージ)のラーメン屋で働いている。亡き父の影響で始めた写真にのめり込みプロのカメラマンを目指すも、夢を叶えるには現実は厳しく苛立ちと焦りにさいなまれながら過ごす日々。初めて足を運んだthe pillowsのライブで、思いを寄せるユカリ(後藤ようこ)をみかけ話すようになる。ユカリとの距離が近づくにつれて、祐介はthe pillowsの魅力にもどっぷりはまっていく。カメラマンとして崖っぷちの自分を奮起させるべく、ライブ撮影を行うカメラマン虻川(岡田義徳)の存在を知った祐介は弟子入りを直談判し、仕事のチャンスを掴む。微かな可能性に必死に食らいつこうともがく祐介と、応援しつつも自分の人生に不安を抱えるユカリ。二人は未来に向かって一歩を踏み出していく―。