母親の死によって、無理矢理引き離された姉ミーナと妹シータ。30年の時が流れ、ボリウッド映画の大人気女優となった姉のミーナは、幼い頃に生き別れた妹シータを忘れられずにいた。シータが暮らしていたというムンバイの修道院から連絡をもらい、ようやくシータの居所を突き止めたミーナ。スペインのバルセロナに養子として引き取られていると知り、バルセロナまで会いにいくことを決意する。一方、妹のシータは、パウラという名で、生物学者としてバルセロナで暮らしており、自分が養女であることも知らずに育っていた。姉だと名乗るミーナの訪問をにわかには信じられないパウラ。自分がインド人だという事実に激しく動揺し、養父母にも辛く当たってしまう。しかし、アイデンティティを見つめる中で、インドに強く興味を持ち始めたパウラは、バルセロナのインド人街に出向き、インド人移民の青年プラカッシュと出会う。彼からボリウッドのDVDを借りたり、インド人移民のコミュニティに誘われたりする中で、少しずつ母国との距離が縮まっていき、次第に2人も惹かれていくー。自分が何者であるのか? 自分の祖国とは?ムンバイとバルセロナを交差する姉妹の想い。自分を探す旅が今、始まるー。