19世紀後半のオーストリア。作家のレオポルド・ザッヘル=マゾッホ(パオロ・マルコ)は、彼の作品『毛皮のヴィーナス』のヒロイン、ワンダと同じ名前を名乗る女(フランチェスカ・デ・サピオ)に興味をひかれていた。その女は謎めいていて態度は威厳があり、ワンダさながらであり、レオポルドはのめり込んでいった。子供も生まれ平和な家庭生活が始まるが、レオポルドには想像力を刺戟し挑発してくれる妻が必要であり、無理やりワンダにムチを持たせて自らの肉体を打たせ、ワンダの奴隷のようになることで快感を得るレオポルドだが…。