今から100年前、ジョナサン・ハーカーはドラキュラ伯爵を殺し、息子たちを連れてアメリカに身を隠した。だが、そのハーカー家を追う、ある存在があった―。ジョナサンはドラキュラの骨をすべて燃やすよう遺言したが、息子はその約束を破り、頭部を残してしまった。人々をヴァンパイアに変える頭蓋骨。その恐怖を忘れないために、曾孫のハーカー兄弟は自宅を劇場にし、ヴァンパイアの物語を芝居にして披露してきた。だが芝居は稚拙で行政からも歴史的家屋としてリフォームするよう指導が入る。町の人々はそんな彼らをあざ笑い、馬鹿にしていた。そんなある夜、彼らの自宅に強盗が侵入し…。