刑事生活20年の井狩長吉は、ウダツのあがらないヒラ刑事。彼の妹で元婦警のとみ子の亭主・中西は、 義兄を追い抜き、この度、刑事部長に昇進した。井狩はこの妹夫婦の家に居候しており、肩身の狭い生活をしていた。 そんな井狩が目を掛けているのが、チンピラの加藤ヒデオ。このヒデオ悪さをしては井狩を困らせる。 逮捕されても、その巧みな話術に井狩がだまされてしまい、井狩は、中西をはじめ、部下の志田刑事らからも信用をなくしてしまう。ある日、神戸の宝石店から時価五億円のダイヤが盗まれ、犯人は捕まったものの、宝石は密売グループに流れてしまった。 ところが、この事件になんとヒデオが絡んでいた。暴力団と密売グループが宝石の取引をしている現場にヒデオが居合せ、宝石の入った鞄を横取りしてしまったのだ。 しかし本物かどうかわからないヒデオは、昔盗品宝石の故買屋で、現在は中華そば屋をしている高井風太に鑑定と売買を依頼した。 宝石を見て驚いた高井は、元の親分に連絡してしまう。。。ヒデオを追う密売グループと、それを追う刑事の大捕物が始まった!