パラレルワールドの出島を舞台にコメディタッチで描く、デジタル・マジカル・ミュージカル。長崎の出島に、外国人に紛れ宇宙人が忍び込んでいる。昨今の江戸の町では、そんな噂がまことしやかに飛び交っていた。事態を無視できなくなった幕府は、宇宙のことに誰よりも詳しい天文方、カゲヤス(鳳月杏)に潜入調査を命じる。樺太を探検し未知の文化との交流経験を持つ御庭番、リンゾウ(暁千星)を伴って九州に乗り込んだカゲヤスであったが、そこで待っていたのは驚くべき光景であった。長崎全体が、奇妙な幻想未来都市へと変貌を遂げていたのである。出島で出会った女、タキ(海乃美月)の協力を得て調査を進めるカゲヤスは、この近代技術をもたらしたという謎の西洋人、シーボルト(風間柚乃)の正体を探っていく…。誰が宇宙人で、誰がそうでないのか。何がリアルで、何がそうでないのか。混乱の中でカゲヤスは、ミクロでマクロなスペースオペラに巻き込まれていく。※著作権上の都合により、第9場(フィナーレB)を割愛しております。
2020年/月組/シアター・ドラマシティ鳳月杏|海乃美月