度々映像化もされるなど世界中の多くの人に愛され続けている、ロシアの作家ボリス・パステルナークの代表作である「ドクトル・ジバゴ」。その不朽の名作小説をオリジナル・ミュージカルとして舞台化。20世紀初頭、革命前後の動乱期のロシアで、純真な心を持つ詩人でもある医師と、彼が愛し続けた運命の女性が辿る波乱の生涯。そして時代のうねりに翻弄されながらも懸命に生きた人々の軌跡、愛の形を鮮烈に描く。1910年代前半、新しい時代を求めようと主張する人々と、力づくで彼らを抑えようとする兵士との衝突は激しさを増すばかりだった。幼い頃に両親を亡くしたユーリ(轟悠)は、叔父に引き取られ医学の道を志している。詩人としての才に長けたユーリは、貴族の誇りを胸に、古き良きロシアの息吹を自身の詩に綴りつつも、今や国を支えているのは多くの労働者であり、貴族が安逸を貪る時代は終わったと悟っていた。ユーリと従妹との婚約が披露されたパーティで、客の一人が撃たれる騒ぎが起こる。襲ったのは洋裁工房の娘ラーラ(有沙瞳)だった…。 原作:ボリス・パステルナーク「ドクトル・ジバゴ」/脚本・演出:原田諒 〜ボリス・パステルナーク作「ドクトル・ジバゴ」より〜
2018年/星組/シアター・ドラマシティ/轟悠、有沙瞳