花不棄は仮死状態で蘇州府へと運ばれ、見送る雲琅は再会を願って言づけを託した。葬儀の参列を禁じられた陳煜は、墓地を探して山中を駆け回る。悲しみに暮れる中、兎の灯籠に書き残された生まれ月を見て、不棄が実の妹でないことに気づく。棺を開けると骸がなく、不棄の生存に希望を抱くのだった。しかし不棄の体を侵す毒は抜けず、どんな医者も匙を投げるありさまだった。そんな時、蘇州府にふらりと神医が現れる。その名を東方炻と言った。
碧羅天(へきらてん)の宝を得た者が天下を得る。その宝を開けられるのは“聖女”だけ――そんな伝説を信じる者たちが“聖女”を得ようとしのぎを削る時代。聡明で明るい少女・花不棄(かふき)は育ての親である九(きゅう)おじさんと、世間から身を潜める流浪の人生を送ってきた。だがある日、九おじさんに「自分が何者か知りたければ都へ行け」と言われる。そんな中、皇帝の甥・陳煜(ちんいく)が父親の私生児の娘を捜すため、花不棄がいる町までやってくる。花不棄は陳煜を利用し、彼の一行について都へ行こうと考えるが、突如謎の刺客に九おじさんを殺されてしまう。悲しみに沈む花不棄へ手を差し伸べたのは、仮面をつけた正体不明の義侠・蓮衣客(れんいかく)だった…。
2018年/中国/全51話/日本語字幕版
監督:チャー・チュンイー 脚本:ジン・ユエンユエン
キャスト:アリエル・リン、チャン・ビンビン、リン・ボーボン、クリス・スン、シン・オン