大学を卒業し、作家を目指すアライナが実家に戻ってきた。父は多くを語らないが、数年前に母は何かに憑りつかれたような発作を度々起こし、父をナイフで刺したのち自害した。さすがにもうここには住めないと、父は別の場所に移り住んだが、アライナは母が死んだのも自分が育ったのもこの家だからと、一人で暮らすことに。何より、苦しむ母のそばにいられなかったことから、改めてその死と向き合いたいと思っていた。ところが引っ越した日からアライナは暗示的な夢を見るように。さらには不可解な現象が次々起こり、ついには家から出られなくなってしまう。