「考える人」「地獄の門」等で知られる近代彫刻の巨匠ロダン。その作品を語る上で欠くことのできない存在が若き美貌の女性カミーユ・クローデル。ロダンの弟子であり、モデルであり、愛人でもあったカミーユ。彼女はロダンとともに数々の作品を生み出す。しかし自分自身の作品が模倣としか評価されない屈辱とロダンの不実に、いつしか精神のバランスを崩していく・・・。19世紀末、愛と芸術の葛藤の中で生きた彫刻家カミーユ・クローデルの後半生を、フランスを代表する2大スター、イザベル・アジャーニとジェラール・ドパルデュー共演で描く。独自の創造性と極限の愛を貫き、狂気に至る女の情念を演じたイザベル・アジャーニの演技は世界各国で絶賛され、多くの賞を受賞した。