全国が観光ブームに沸く中、高知県庁は観光促進を目的に「おもてなし課」という新部署を設立した。…が、やる気はあるが空回りする若き職員・掛水をはじめとするメンバーたちは、何から始めていいのかわからず戸惑うばかり。そんな様子を、地元出身の人気作家・吉門から”スピード感のないお役所気質”だとダメ出しされる。掛水は、指摘された”柔軟な民間感覚”を補うべく、優秀なアルバイト・多紀を他部署からスカウト。二人は吉門の言う、かつて独創的な観光プランを提唱しながらも県庁を追われた伝説の元職員・清遠の力を借りるべく、彼を訪ねる。しかし、父親を追いやった県庁を憎む、清遠の娘・佐和に追い返されてしまう……。二人は数々の壁を越え、ふるさとでの本当の「おもてなし」を見つけ出すことが出来るのか?