友人のお秋とお春はそれぞれ画家と声楽家を目指し、隠遁落語家・新笑の家の二階を間借りして貧乏ながらも楽しく生活していた。新笑には武助という息子がおり、サラリーマンながら歌を趣味にしていたため、お秋と仲が良かった。ある日、お秋とお春はブラブラしてても階下の人たちに申し訳ないので職を探すことにする。お秋が武助の愛犬を連れて歩いていたところ、たまたま公園でロケ隊に出会い出演することになった。これを契機に同じエキストラをしていた白井哲夫と出会う。彼が毎晩銀座で艶歌師をしていると言ったため、三人は手を組み、銀座のキャバレー、ナイトクラブを次々と歌い回ることにした・・・。