キケロは、1939年から、トルコをドイツ側に味方させまいとするアンカラ駐在英国大使の従僕として働き、その美声に惚れ込んだオペラ好きの大使の信任を得る。1943年、キケロは連合国側の極秘文書を撮影し、それをドイツ大使館に提供するスパイ行為を始める。そんな中、キケロはドイツ大使館の美しいシングルマザーの秘書と恋に落ちひと時の安寧を得るのだが、情報の漏洩が明かになり二人と秘書の息子は英独両大使館から狙われる身に。一方キケロの情報を完全に信用しなかったドイツは手痛い敗北を喫するが、果たしてそれは事実なのか。そもそもキケロはドイツのスパイだったのか、それとも金だけのためにやったか、それとも・・・?