前科13犯の安部直也(藤竜也)は恐喝罪、銃刀法違反で懲役3年3カ月の刑を受けて服役中。受刑者たちには窃盗前科21犯で、国公立の場所でしか仕事をしない老懲の忠さんこと小山忠造(花澤徳衛)、紙喰いのメエこと山崎明(川谷拓三)、看守たちにチクる岩崎源吉(なべおさみ)、色白の二枚目、松沢英司(上杉祥三)、脱獄の日に備えて毎日ランニングをする革命の闘士、城山勉(柳葉敏郎)などがいた。直也の名は“塀の中の文豪”として刑務所の隅々にまで知れ渡っていて、懲役たちにとどまらず看守からもいち目置かれている。ある日、安部は工場での労働で新入りのサブこと飯田三郎(森山潤久)と再会した。彼は土産に持ち込んだシャブを安部に渡すが源吉にチクられ、入所したその日から軽塀禁になってしまった。定年間近の看守の鉄っつぁん(三代目江戸屋猫八)が、ドク・西畑(植木等)に腰痛を診てもらいにやって来た。