2017年の伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞で審査員奨励賞を受賞した屋良朝建の脚本を、屋良朝建自ら監督を務めて映画化したラブストーリー。主人公、椎名遼子は25歳の新人女優。オーディションで連続ドラマに抜擢されたばかりだ。夏の終わりに4カ月ぶりに故郷の山の中の村に帰って来た。25歳年上の恋人、村木順次と別れるように所属事務所から迫られていたのだ。村木は元プロの賭博師で、今は山の中で静かに暮らしている。孤児として生きてきた遼子にとっては唯一愛する人。女優を目指す遼子を支えてくれた、かけがえのない存在。別れの決断は出来ないでいた。一方、事務所はマネージャーを現地に放ち、身辺整理を迫るのだが、遼子には思いもよらない危機が迫っていた。