多言語を操るレイチェル (ダイアン・クルーガー) はドイツで活動するモサド(イスラエルの諜報機関)のエージェント、トーマスにリクルートされ、工作員としてイランのテヘランに潜入する。レイチェルに与えられた任務はイラン軍にハイテク機器を提供している電子機器会社の社長ファラドに英語教師として接触し、彼から機密情報を引き出すこと。テヘランに馴染み、目的通りファラドに近づいたレイチェルは、順調に工作員としての任務をこなす。しかしモサドからの指示に不審を抱いた頃、ファラドの子どもを宿していることが発覚する。トーマスの取り計らいもむなしく、歯車が噛み合わないまま、事態は最悪の方向に。レイチェルは我が身とファラドの名誉をかけて、モサドを相手に無謀ともいえる賭けに出る―。