妻をソウルに残し一人パリを訪れた画家のソンナム。パリの日々を怠惰に過ごす彼の目の前に、ある太陽のように溌刺とした魅力を放つ画学生ユジョンが現れる。妻を気にかけながらもソンナムはユジョンに心奪われてしまう。直球で思いをぶつけるソンナムに対して最初はそっけないユジョンだったが――。”恋の街”フランス・パリを舞台に、お互いの気持ちをカードのように見せあいながら男と女が繰り広げるかけひきが、ウィットに富んだ会話で軽やかに綴られるロマンス・コメディの傑作が誕生した。思いがけずおとずれた恋があらわにしていく男と女のホントの気持ち、本当の自分。何度恋を繰り返し、いくつ歳を重ねても、やっぱり恋に落ちてしまう彼らの姿に、誰もがいとおしさを感じずにはいられない。