第二次世界大戦下のソ連。迫り来る戦火から逃れる為、レニングラード国立オペラ・バレエ劇団はモロトフに疎開していた。団員たちはまもなく初演を迎えるバレエ「ガイーヌ」の練習を続けているが、劇団の音楽を担当する作曲家アラム・ハチャトゥリアンは、振付家のニーナから伝えられる連日の変更指示により、修正作業に追われていた。そんな苛立ちながらも不眠不休で働くハチャトゥリアンの姿に、弟子のゲオルギーは心配がつきない。そして遂には重圧に押しつぶされたハチャトゥリアンは入院する事になってしまう。劇団のプレミア上演まであと1週間。音楽の遅れで衣装や振付までも間に合わなくなり、誰もが不可能と思う中、ハチャトゥリアンは人生を懸けた作曲活動に挑むのだが…。