ロンドン西部の高級住宅地ノッティングヒル。この名店が密集する激戦地に新しい洋菓子店が誕生しようとしていた。ロンドンの人気シェフ、オットレンギの愛弟子だった菓子職人のサラが独立し、親友のイザベラと共同で店を構えたのだ。だがサラの事故死で、店はオープンを迎える事なく、2人の夢は幕を閉じてしまう。遺されたのはボロボロの貸し店舗と空っぽの銀行口座のみと、あまりの不幸に途方に暮れるイザベラ。そんな中、イザベラはサラの娘、クラリッサに出会う。彼女も母を失った悲しみから立ち直れず、母と絶縁していた祖母ミミの家に転がり込み、目的のない日々を過ごしていたのだ。“サラの夢を叶えてあげたい。”共通の想いを抱える2人は、祖母ミミも巻き込み、パティシエ不在のまま、洋菓子店オープンに向けて走り出すのだが…。