自閉症のため、生まれてから一度も言葉を発しないハンナは、転校初日を迎えようとしていた。しかし転校の本当の理由は、両親による執拗な虐待により自殺したハンナの双子の姉エンジェルの死を、世間の目から逸らすためだった。授業中に窓の外を見つめるハンナに、彼女のサポートをする言語聴覚士のエレナはゲームを仕かける。ハンナは窓の外にエンジェルがいると伝えると、続けて首を吊る少女の絵を描くのだった。その絵に衝撃を受けたエレナは、ハンナの家庭に問題があるのではと担任に告げるも、一蹴されてしまう。次の日、両親による虐待を受け授業に遅れたハンナに、心ない言葉をかける同級生。傷付いたハンナは教室を走り逃げ出してしまう。