29年間連れ添った夫婦、グレイス(アネット・ベニング)とエドワード(ビル・ナイ)は、崖下に広がる「ホープ・ギャップ」と呼ばれる入江の近くにある小さな海辺の町で暮らしている。仕事を引退したグレイスは詩を愛しており、現在は詩集の作成にほとんどの時間を費やしている。一方、学校の教師であるエドワードは時間さえあればWikipedia のファクト・チェッキングに夢中だ。そんなエドワードの姿に、グレイスは、いら立ちを覚えると同時に当惑していた。息子のジェイミーが帰省してきたある週末、エドワードは息子に、グレイスと別れるつもりだと打ち明ける。翌日、グレイスにも「好きな人がいるから別れてほしい」と告げ家を出ていくエドワード。グレイスにとっては青天の霹靂。混乱し憤慨しきったあとは「もう生きている意味がない」と絶望しふさぎこんでしまう。息子のジェイミーもまた、両親の離婚を受け止められずにいた。友人からのアドバイスをきっかけに両親との関係性や、他人との向き合い方を見つめ直す。ジェイミーの仲立ちをうけ、離婚に向けて話し合おうとするグレイスとエドワードだが…。