スペイン南部の町コリア・デル・リオに「サムライの末裔」を自認する「ハポン(日本)」姓の人々が実在していることに着想を得た、オリジナルミュージカル。慶長遣欧使節団として派遣されることになった仙台藩士を主人公に描く。慶長18年(1613年)、仙台藩が派遣した慶長遣欧使節団は約一年の航海を経て目的地のイスパニア(スペイン)に到着する。しかし通商交渉が癒着し、郊外の修道院で無為な日々を過ごしていた。ある夜の事。剣術の名手・蒲田治道(真風涼帆)は町で、追ってから逃げてきた日本人の少女に助けを求められる。刀を持たない治道は守勢に立たされてしまうが、そこへ武器を纏った謎の男アレハンドロ(芹香斗亜)が現れ、窮地を救われる。奴隷として農場に売られ、そこから脱走してきたという少女たちは、アレハンドロの手引きにより街道沿いの宿屋に預けられることになる。数日後、宿屋を訪ねた治道は、喪服に身を包んだ宿屋の女主人カタリナ(星風まどか)と出会う…。 作・演出:大野拓史
2020年/宙組/東京宝塚劇場/キャスト:真風涼帆、星風まどか、芹香斗亜