下町に住む若者が紆余曲折の末に大富豪の伯爵家の跡継ぎとして迎えられるという明るくロマンチックなミュージカル。’37年にロンドンで初演され、宝塚歌劇では、’87年5〜6月に剣幸、こだま愛を中心とした月組で上演された後、上演を重ねる。当作品は、真飛聖、桜乃彩音を中心とした花組で上演され、ジョン卿役をはじめ、ジェラルド、ジャッキーの役替わりも話題を呼んだ。今回は壮一帆がジョン卿を演じるバージョンでお届けします。
【あらすじ】
30年代のイギリス。ロンドン近郊の高級住宅地メイフェアにあるヘアフォード家では、当主が亡くなり、妹のマリア公爵夫人(京三紗)が切り盛りしていた。遺言により世継ぎとされた落しだねの一人息子は長年行方不明であったが、専任弁護士のパーチェスター(未沙のえる)が見つけ出してくる。財産を当てにしていた公爵夫人の姪ジャッキー(朝夏まなと)と婚約者のジェラルド(愛音羽麗)は心中穏やかでない。公爵夫人と遺言執行人のジョン卿(壮一帆)が跡継ぎに相応しい人物かどうかを判断することになっていた。しかし、現れたビル(真飛聖)は、下町ランベスに住む粗野な青年で、サリー(桜乃彩音)という恋人まで連れて来ていた。
2009年/花組/キャスト:真飛聖、桜乃彩音、壮一帆