中秋節の灯籠見物を抜け出し、花(か)家を訪ねた蕭白(しょう・はく)と秦流風(しん・りゅうほう)。蕭白は、娘を亡くしたと思い込む伯父に、記憶喪失になっているが“小蕾(しょうらい)”は生きていると告げる。だが魔教に利用されている疑いがあると伝えると、伯父は娘を貶められたと言って激怒する。その頃、春花(しゅんか)は上官秋月(じょうかん・しゅうげつ)から宝の珠を渡される。ある合言葉を唱えれば彼がすぐ助けに現れるが、片方が死ねばもう一人の命もないという物だった。蕭白は春花に真実を語ることを決意し…。
時は2169年の未来。人類は永遠の命を授かったが、一方で人が人を思い、誰かのために傷つき、命さえ投げ出してしまうほど大切なものである“愛する心”をなくしていた。愛が存在した時代を夢見る少女・雷蕾(レイ・レイ/チャオ・ルースー)は、リアルな“愛”を体験しようと、タイムスリップ会社を通じて過去に遡る。図らずもやってきたのは天下を取るために血で血を洗う戦乱の時代。タイムスリップから目覚めて最初に会った男性が運命の相手だと聞かされていた雷蕾は、正義感溢れる若荘主・蕭白(しょう・はく/ウー・ジュンユー)と出会う。春花(しゅんか)という名前になって生きることになった雷蕾は、武侠の世界で悪名をはせる冷血漢の上官秋月(じょうかん・しゅうげつ/リー・ホンイー)と巡り会うのだが、ひょんなことから上官秋月の妹として暮らすことに。春花を試すかのように甘い言葉を投げかけてくる上官秋月だったが、実は春花を利用するために近づいていた。しかしいつしかその気持ちに変化が…。
2019年/台湾/全32話/日本語字幕版
監督:ファン・チュン 脚本:ホンハイアーチュアンズ、チャオ・シュエン
キャスト:チャオ・ルースー、リー・ホンイー、ウー・ジュンユー、リゥ・イートン