5千年前の天邪神(てんじゃしん)との戦いにおいて、洛(らく)神族が神脈の提供を拒んだために、牧塵(ぼく・じん)の母は元神の半分を犠牲にせざるを得なかったのだという。それにより衰弱し、浮屠玄(ふと・げん)に抗う力を失った彼女は監禁された――。真相を知り、愕然とする牧塵。彼は、母を苦しめ、家族が離散する要因を作った洛神族を恨む気持ちを抱く一方で、その族長が愛する洛璃である現実に引き裂かれ…。
生まれつき霊脈が塞がり、霊力を持たない牧塵(ぼく・じん)。万物に霊力が宿る大千(だいせん)世界において、彼は蔑みの対象でしかなかった。学び舎である北霊院においては、同窓の譚青山(たん・せいざん)ととう・せんじの2人だけが、心を許せる友である。霊力はないものの霊陣に精通している牧塵が、とある湖のほとりで“霊縛陣”の修練をしていると、そこに剣を携えた美しい少女・洛璃(らく・り)が。「血神族め」――“霊縛陣”に動きを封じられた彼女は、憎らし気にそう言って剣を抜くと、その切っ先を牧塵に突きつけ…。
2020年/台湾/全48話/日本語字幕版
監督:ジャン・モン 脚本:タン・ジアユー
キャスト:ワン・ユエン、オーヤン・ナナ、ルオ・ミンジエ、マー・ユエ、シュー・ハオ、ワン・イーティン、ウェスリー・ウォン、ジアン・ホンボー、ジャン・チョンハン