森繁久彌・伴淳三郎・フランキー堺による爆笑喜劇「駅前シリーズ」第10弾! 予備校に勤める紳士・徳之助(森繁)は、浮浪児だった次郎(フランキー)を拾い、弟子として今日まで我が子同様に育てあげた。一方、お好み焼屋のママ・景子(淡島千景)は徳之助の愛人で由美(大空真弓)という娘を生んでいた。しかし由美は、それを知らず死んだ徳之助の妻を母と思って暮してきた。徳之助は、そんな由美を次郎と一緒にさせようとしていた。ところがこの次郎、お好み焼屋の店員・染子(池内淳子)に首ったけ。そんなある日、高利貸の大金持・大野の息子が由美をほしいといいだした。さっそく町内のまとめ役で魚屋の孫作(伴)が屋敷へ呼ばれた。人のいい孫惣は二つ返事でこれを引受けた。さらに大野の使いで出版社の社長・山越がアパートに次郎をたずね、由美が徳之助の娘であることを告げるのだった・・・。