1981年、作家のストーンは、伝説的マフィアであるマイヤー・ランスキーの伝記を書くことになった。インタビューがはじまり、ランスキーは自らの人生を赤裸々に語りはじめる。貧しい移民の子がのし上がるには、危ない橋を渡るしかなかった。ラッキー・ルチアーノの兄弟分になったランスキーは、禁酒法下であらゆる犯罪に手を染めてゆく。殺し屋集団《マーダー・インク》を組織し、邪魔者は容赦なく闇に葬る。冷徹なやり方で、ランスキーは犯罪シンジケートの顔役として、アル・カポネやフランク・コステロと肩を並べる存在まで上り詰めてゆくが……。