西暦47年のブリタニア。ローマ帝国の支配に屈服する部族が次々と現れる中、その支配に抵抗し、ケルト人部族の団結を目論むイケニ族の王スカボは、娘ブーディカを別部族のアシード王の息子プラスダグスと結婚させようとしていた。しかし、武器をすべて差し出せというローマ帝国からの命令にアシード王が抵抗。結婚を延期して、スカボとアシードたちの部族は闘いに向かうことに。その隙を見計らい、王スカボの妻ルシリアは、ブーディカを連れて逃亡。自らが望まぬ結婚を強いられた思いから、娘の身を案じて逃げたのだった。父と一族を愛するブーディカは母に反発しながらも、険しい山の中をかきわけて傷みかけた母の生家に辿り着くが、そこには傷ついた見知らぬ男がいた。